管笠、金剛杖、じいちゃんの白装束を身にまとい、
東京−大阪間往復に相当する1200キロの行程。
朝は日の出の頃から日没まで四国の霊場を巡っていく旅。
徳島一番札所から室戸岬まで10日間の歩き遍路
想像以上に足にキた。
ふくらはぎ・足首がやられ
足の裏はズルズル
おまけに股ズレ、いや玉ズレがえげつない。
情けない姿になりながらも、
温かいお接待に触れ、
日が昇って沈むまでの、毎日の自然の美しさに感動し、
日本の寺社仏閣の荘厳さにため息を漏らし、
28年間にお世話になった人を一人一人思い出し、
歩かせてもらってることへのの喜びと、日頃の文明の力に感謝した10日間。
室戸岬から松山界隈までのチャリンコ遍路7日間。
坂道、海風に行く手を阻まれながら、ひたすらペダルをこぐ。
どこまでいっても海海海、山山山。
そしてお日様と雨ちゃん。
寺での礼拝では、
結局、解釈が大切なんだと思った。
この遍路の作法やしきたりも微妙に十人十色だった。
寺によって、先達(遍路の先輩)によって、本によって。
歩き遍路もいれば観光バス巡りも可
〜しちゃいけないっていう人もいれば、
〜してもかまわないって人もいる。
自分のやり方で作法や楽しみや幸せを見つけりゃいいんだって感じた。
周りを気にしてたらキリがない。
「とらわれない」こと。
そして自分なりに「とらえる」こと。
心にゆとりと確信を持てた7日間。
土佐では縁あって定置網漁にも連れて行ってもらった。
船の上で食べたとれたて烏賊の網焼き、美味かった。
松山から、同じ遍路のおっちゃんにレンタカーの接待を受けた。
文明への感謝。
歩き遍路で1日かけた距離が1時間で行けてしまう。
道後温泉で旅の疲れを癒し、
石鎚山に霊気を感じた。
祖父母が厚く信仰してる61番札所香園寺へも参拝でき、
般若心経も覚えてしまった。
今回は残念ながら78番札所までで一旦帰ることになった。
20日間の遍路旅。
次回あと10ヶ所で結願。
残りはゆっくり歩くとしよう。
遍路を通して自分の中で劇的に変わったことは、
特にない。
あるとしたら、
遍路の作法一つとってのその千差万別さや、
レンタカー接待してくれたおっちゃんや、
HAPPYに生きてる盲目のおっちゃんとの出会いから、
自分を支配する喜びも苦悩もなにもかも、
全て自分の中にあるもので、
「とらえかた」次第で世界は変わるなと思った。
「とらわれない」こと。
これで俺が5年後精一杯生きた末、ホームレスになってても、
きっと俺は自信を持って幸せやね笑。
そして、自分が今幸せやから
みんなにも
それぞれの形で幸せになって欲しいと思った。
やっぱり自分が幸せであることに気付いてないと
こういうこと心の底から思えなかった。きっと。
あとは、
「縁」って素敵やなと思った
誰にでも挨拶ができるようになった(戻った)
朝日が気持ちいいこと思いだした
般若心経覚えた
ちょっと体が締まった
最後に、
弘法大師と同行二人のこの巡礼には「十善戒」と言われるしきたりがある。
【一】不殺生(ふせっしょう)殺生することなかれ
>> 蚊、殺しちゃった。あと多分ミミズ踏んだ。
【二】不偸盗(ふちゅうとう)盗むなかれ
>> 盗んでません。
【三】不邪淫(ふじゃいん)邪淫することなかれ
>> 最後の日のホテルで有料チャンネル見てもた。
【四】不妄語(ふもうご)偽りをいうことなかれ
>> 言ってません。
【五】不綺語(ふきご)虚飾の言葉をいうことなかれ
>> 言ってません。
【六】不悪口(ふあっく)悪口をいうことなかれ
>> ちょっと言っちゃった。
【七】不両舌(ふりょうぜつ)二枚舌をつかうことなかれ
>> 使ってません。
【八】不慳貪(ふけんどん)貪ることなかれ
>> よくわからんけど貪ってないと思う。
【九】不瞋恚(ふしんに)怒ることなかれ
>> ちょっと腹立ったりした。
【十】不邪見(ふじゃけん)よこしまな考えを起こすなかれ
>> レンタカーはよこしま(?)でした。。。

